第3章 公式なピアレビュー、非公式なピアレビュー

3.1 公式な分布範囲

ピアレビューの分類

  1. インスペクション (最も公式)
  2. チームレビュー
  3. ウォークスルー
  4. ペアプログラミング
  5. ピアデスクチェック、パスアラウンド
  6. アドホックレビュー (最も非公式)

ピアレビューは以下の5つのアクティビティの組み合わせ

  1. 計画
  2. 作業成果物の各自の準備
  3. レビューミーティング
  4. エラーの修正
  5. 修正の検証

3.1.1 インスペクション

  • 最も体系的で厳格な種類のピアレビュー
    • 作成者以外がミーティングを主導(モデレータ)
    • 問題は記録(書記)
  • 最も工数がかかるが最も効果が高いピアレビュー

インスペクションの段階

  1. 計画
  2. 概要説明
  3. 準備
  4. ミーティング
  5. 修正
  6. フォローアップ
  7. 原因分析

3.1.2 チームレビュー

  • 軽インスペクション
    • 一般的に言われるレビュー
    • 作成者がモデレータを兼ねてもよい
  • 解決案の議論および技術的な処理方法に関するコンセンサス形成に充てられる場合もある

3.1.3 ウォークスルー

  • 作成者がミーティングを主導
    • 作成者の関心が少ない部分に欠陥が残る場合もある

3.1.4 ペアプログラミング

  • XPの手法
    • 2人で1台のマシンを共有し、1つのプログラムを作成する
    • 1人が作成者、他方がそれに対するアドバイザとなる

3.1.5 ピアデスクチェック

  • 机上チェックのこと
    • 作成者もしくは1人のレビュアによるチェック
    • 一番安価なレビュー手法
    • レビュアの技術と経験に完全依存

3.1.6 パスアラウンド

  • 回覧形式
    • 手軽
    • レビューミーティングによる相乗効果がない

3.1.7 アドホックレビュー

  • 形式が決まっていない

3.2 レビュー手法を選ぶ

  • リスクと目標にあわせて選ぶ
  • インスペクションと非公式レビューを組み合わせると効果が高い